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コンプレックスになりやすい包茎
日本はもとより白色人種が大勢を占める欧米においても、日本の美容業界が仮性包茎と呼ぶ状態(アンカット)のペニスの持ち主は、男性の約8割を占めるといわれている。欧米ではそもそも包茎という概念がなく、手術(割礼)しているか、いないかの区別しかない。手術をしていないペニスは全てアンカットペニスと分類され、それを異常、ないしは恥ずかしいとする考えはない。そのため、日本で仮性包茎と呼ばれる状態は一般的とされ、コンプレックスの対象とはならない。ナチスドイツでは包皮があるかないかを調べ、包皮がないと割礼をしたユダヤ人と認定された。
それにもかかわらず、日本と韓国においては、性教育の遅れから包皮が亀頭に被っている状態にコンプレックスを持つものが少なく無い。
また、日本人の包茎コンプレックスの歴史は根深く、江戸時代には既に包茎に対して「皮かぶり」という言葉が使われ、またその頃の川柳には、そのことを蔑む内容のものが確認されている。
アフリカ大陸や東南アジア各国のようなエイズ予防的な見地や、欧米キリスト教圏、中東イスラム圏のような宗教的割礼の文化を持たない日本や韓国で、なぜ「大人の陰茎は亀頭が常に露出していなければならない」という考えが生まれたのかは明らかにはなっていないが、美容業界が(本来不要な)手術促進のために流布した風説との考え方もある。現在の日本国内においては、他者への悪口で「包茎」「皮かぶり」という言葉が使われていたり、包茎に関わる教育が家庭や学校においてほとんどなされておらず、正しい知識が浸透しているとは言いがたい。
こういった背景から、日本人男性は「包茎は病気」「仮性包茎は真性包茎と同じく異常」などの誤解を持っているケースが少なくなく、思春期以降、自らのアンカットペニスに対して劣等感を持つ者が少なくない。美容業界の広告では、「包茎=不潔」との見方もあるが、包皮の反転が可能な状態のペニスを清潔に保つのは困難ではない。手術をするかどうかは完全に個人の趣向(医学的根拠に基づくものではなく、社会的価値観に基づくもの)である。
広告で美容整形手術を謳っているクリニックは、コンプレックス産業的な業態であるため、中には誤った情報を与え、劣等感や恐怖心を助長する悪徳商法も一部報告されている